社内報(まごころこみゅにけーしょん)より

社長より

●06年12月1日号

折々に 伊吹を見ては 冬籠り

元禄4年、48歳。最後の江戸下向の折、宮崎荊口次男千川宅にての挨拶吟。

ありがとうございます。
私の個人的な報告から。今春、修士論文を書き上げ大学院を修了しました。さらに手を加えた研究論文を11月18日、京都大学・大学院で発表するチャンスを戴きました。
岡田知弘教授が主宰されている地域経済研究の研究例会での発表でした。

教授の『地域内再投資力』論は、今、世界で大きな評価を得ていますし、私も大きな共感を感じています。先生の論文に触発されたこともあり、今回の私の論文テーマ『郷土力活かす、持続可能な市街地街再生』を発表させていただくことができました。

地域の中小企業でも、地方の大学でも、地方都市の市街地でも同様ですが、1985年のプラザ合意以降のグローバル経済社会は、世界を単一の経済力で評価し、多様性・特異性が駆逐されるような状況となっています。最終的には世界一の強者のみが生き残る世界に向かっているとも言えそうです。そんな荒波の中で生き残るには、ひとつには自らが世界一を目指して進む道でありましょう。しかし、もうひとつの道があります。それは郷土力すなわち自分のよって立つところで、自らの長所を見出し、育て、磨き上げていく道のようです。そのためには社会的共通資本あるいは私の“新定義”「準社会的共通資本」を充実させ、関わる人みなが主役となっていきいき活躍すること“協働”が、持続可能な幸福人生の場を得ることにつながると思います。本年夏に亡くなられたジェーン・ジェイコブス氏(女性)はじめ多くの論文や成功している地域を例としてまちづくり論を考えました。論理だけではなく、喜びの仕掛けを検証しながら提案するものです。それらの実践を、大垣市における展開モデルで説明したところです。、経済学博士(京都大学)の大学教授と私の2人が発表者で緊張しましたが、結果的には大きな満足を得ることができました。

さて、まちづくりも、地域の会社も、そして(副理事長をしている岐阜経済大学のような)地方の大学も、熾烈な競争原理の社会で厳しい状況におかれています。いかに生き延びるかは前述の地域内再投資力論と通ずる部分あるのでしょう。今持っている長所をいかに循環拡大するのか、その仕組みを、メンバー全員が一体となり進めていくことが解決の道のりのようです。

第2創業と位置づけた本年もはや12月、決算までに4ヶ月となりました。12月20日までの季節指数の低調な時期は慎重に対応、仕入れと労力のロスがないように協力願います。

そして21日からのクリスマス・年末そして正月商戦と大いに挑戦して行きたいところです。それらを成功させ、35周年イベントを皆で楽しみたいものです。

Osozai+Cafe美濃味匠5店OPENに次いで、ヨシヅヤ名西店、そして平和堂鶴見店の新たな挑戦を活かしたいものです。そして新年には大きく変革!してゆこう。そんな蠢動が目の先に迫っています。みんなで、一帯になり、向かいましょう。