●06年10月1日号
ありがとうございます。
10月(旧暦の葉月・長月)こそ芭蕉「奥の細道」の大団円。
少し詳しく状況と句を記します。
当社の芭蕉水御膳の伊吹や木曾長良・田三反・木の実草の実などの命名根拠です。
身土不二食材・無添加安心とともに、歴史文化を織り込み食文化情報発信します。
元禄二年(1689年)8月21日(10月4日)には大垣の庄に入る。8月28日(10月11日)には赤坂金生山で。
鳩の声身に入わたる岩戸哉
荊口亭・前川亭・濁子亭・文鳥亭・千川亭・高岡斜嶺亭・左柳亭・室の如行亭等を訪れ、29日から3日迄木因亭に泊。その後「旅宿 竹島六郎兵衛」に泊。
(木因隠居で)
かくれ家や菊と月とに田三反 芭蕉
『如水日記』によると3日には旅の疲れも回復。鍛冶竹戸からの按摩の慰に感激して「衾」と「衾の記」を与えた。
9月4日初対面の戸田如水亭を尋ねる(室の下屋に路通同伴)
『如水日記』裏表紙に「後の旅集」に、恕水別墅での即興として2句を記す。
こもり居て木の実草の実拾ハはや 芭蕉
そのままよ月もたのまし伊吹山 芭蕉
伊勢へおもむく 前日の5日、如水が竹島六郎兵衛の旅宿に芭蕉を訪ね
「南蛮酒一樽・紙子二表・頭巾」を贈った(竹戸へ贈った衾の代わりの「紙子」)
南蛮酒一樽、とは現在の「ワイン」であり、水門川下りの舟の味覚になった。
奥の細道から→「旅の物うさもいまだやまざるに、長月六日陽暦10月18日になれば、伊勢の遷宮おがまんと、又舟にのりて
「蛤のふたみにわかれ行秋ぞ」
船町の大垣湊から舟に乗り、水門川を下り揖斐川に出て、長嶋湊まで見送り連句。
荻ふして見送り遠き別れかな (木因)
秋の暮行くさきざきの苫屋かな(木因)
萩にねようか荻にねようか(芭蕉)
玉虫の顔かくされぬ月更けて(路通)
柄杓なからの水のうまさよ(曽良)*注目
蛤のふた見にわかれ行く秋ぞ(芭蕉)
「行く春や 鳥なき魚の目に泪」の発句から「・・行く秋ぞ」まで まさに人生を詠っているのですね。
本月の下旬にはOsozai+Cafe美濃味匠5店舗目・藤が丘(50坪)がOPENします。
ありがとうございます・挨拶の実行を心よりお願いします。