社内報(まごころこみゅにけーしょん)より

社長より

●04年6月1日号

卯の花をかざしに関の晴着かな 白河の関で
風流の初めやおくの田植えかな

小豆飯に大根・牛蒡・いかなどの煮染めが出て酒宴がひらかれた。芭蕉はそば切りに箸を・・

ありがとうございます。
デリカスイトの経営の根本は「ありがとうございます」経営です。
生かされていること、支えられていることに、感謝しよう。感謝することが幸せへ連なるのだ、と。
その感謝の心を、挨拶に、文章に、デザインに、そして何より商品に表現することが大事なのです。

「5つの誓」や「ありがとうございます挨拶」「手洗い徹底」「ほうれんそう−報告・連絡・相談」もその具体化です。食の基本は身体に役立つこと、おいしいこと、今や特に食の安全への心配もありこの美濃の地―間近に若狭湾と伊勢湾に鋏まれた農畜産物や地下水に恵まれた―に存することのありがたさに感謝して、お客様にも「身土不二」安心できる料理提案を進めたいと強く思います。

戦後の今日・明日の食糧に飢えて生命のための食が無くなる恐怖は遠い歴史になりました。地球の裏側からも自分たちの生活感や季節と関係なく安価な食材が大量に送り込まれてバーゲン販売がなされています。
どうも足もとの良さを見る力を無くしたようです。幻の青い鳥を求めて、地球の隅まで歩き回っている、そんな姿に映ります。フリーター増加や晩婚化・少子化もその延長線上かもしれません。

青い鳥は自分(自身の出生から今の瞬間までの関わり)の縁の中でこそ、見つかるものでしょう。
自分との縁・自分のまわり、私で言えばお客様やデリカスイトの皆さん、お取引先それに家族や友人、地域の方々のふれあいの中から、感謝して幸せを見出すものなのでしょう。
(ここであらためて、みなさん、ありがとうございます。感謝・感謝の心です)
今一度、デリカスイトの足下、この美濃の地という郷土に感謝して、その良さを徹底的に表現したいと思います。
食材仕入も美濃(若狭湾と伊勢湾に鋏まれた西濃地域)からを最優先します。そこで無ければ岐阜県や三重・北陸の海の幸を、更にそこで見つからない時は日本国内の食、そこにも欲しいもの無い時はアジアに最後に地球でという、今までと逆の順位での食材購入に変更します。
これが本年度の方針の第1です。

その為に、企画することに重点を置きたい。即ち昨年から進めているPDCAを進化させることを第2方針にしています。全ての社員さん、DSのみなさんぜひ考える癖をつけましょう。
お客様から感謝されるにはどう改善するの?早めはやめの考え・企画を大切にして、その上で計画と現実にずれが生じた場合に素早く対応して次に繋がる体制にしたいと存じます。

どこにも勝る「特色」オンリーワン商品・オンリーワン売り場・オンリーワン笑顔を実力にするにはと常に意識してお客様の前で実証できるように=それが「デリカスイトの郷土力」なのです。
よろしく、ご協力を。