社内報(まごころこみゅにけーしょん)より

Founderより

令和3年 8月1日 まごこみゅ
地球環境を守るためには、経済成長を望むな! この難題にどう立ち向かうのか、考えよう。

大阪市立大学の斎藤幸平准教授の「地球を守る、脱成長」とデリカスイトの未来

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
地球には、「白亜紀」「ジュラ紀」といった地層時代があり、現在は258万年前に始まった新生代第四紀の「完新世」が1万年ほど続いている。
現代、地球環境は一変。ビルが乱立し道路や農地、ダムやゴミ捨て場など手つかずの自然は存在しなくなっている。
大気には二酸化炭素、海にはマイクロプラスチック。今までの地層とは違い、人類が生み出した地層になっている。
クルッツェンは「完新世」が終わり「人新世」という時代に突入したのではないかと提案。
新型コロナウイルス感染拡大のパンデミック(世界的大流行)も「人新世」に象徴的な出来事であると考えている。
経済が成長する中、食糧や資源をより多く確保するために熱帯雨林では伐採が行われ、プランテーションで単一種の栽培が進められた。
こうした環境では、ウイルスが爆発的に感染し、変異しやすい。
一方で、人やモノの往来はグローバル化でかつてないほど加速していた。
この結果、ウイルスが世界全体に広がり、変異しやすい環境になっている。
科学者は早くから自然を破壊しすぎると新たなウイルスが出現することは指摘してきた。
最近は、SDGs(持続可能な開発目標)ブームといえる状況。「SDGsは大衆のアヘンである」と書いた。
現実問題としてSDGsの理解が「エコバッグ」や「企業のリサイクル活動」など小手先の対策にとどまる。
そんな微々たる貢献をしても脱炭素化の目標には全然足りない。
また例えばファストファッションの会社がリサイクルをアピールしても、大量生産、大量消費自体は変わらないため、状況は何も変わらない。
今まで通りの生活を続けるため、経済成長を続けるためのビジネスチャンスとして問題が捉えられているにすぎない。
ここで考えるべきはカーシェアリングの拡大や公共交通機関を増やすなど消費を抜本的に減らす形で社会の生産を変えていくこと。
技術革新と同時に大切なのは価値観の転換であり、それが脱成長の発想だ。
どこかで私たち自身が経済成長を続けるライフスタイルを見直していかないと、コロナとは比較にならない規模での気候変動による危機が今後数十年でやってくることになる。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ありがとうございます。
●コロナ禍で、食材・資材の使用が激減しました
デリカスイトグループは、2019〜2021年度(平均)の食材・資材の総使用量を、今後未来の購入・使用量の最高限度と覚悟しよう。
地球に負荷をかけないようにしよう。
楽しい生活のために売上は上げねばならない。
両立するには、食品ロス激減を基本に、付加価値を付けること!皆さんの知恵を加えて売上を上げてゆくことですね。
もちろん、槌谷の「半農半菓子」、ひら井吉照庵の「蕎麦粒山」のように、足元で、農水産物を産み出すことも必要かもしれませんね。
その上で、知恵を出して付加価値を付けよう。

●イオンタウン名西店に無塩熟成「麺あがっ亭」がOPENしました。
昨年のμプラット大曽根の「十割蕎麦美濃味匠」についでのヘルシー&カジュアルな「外食・麺事業」です。
デリカスイトの職域ワクチン接種も始まっています。
コロナ禍が収束に向かえば「ひら井」「蔦茂」の高級料亭の外食事業、きっと多くの笑顔を頂けると期待しています。
付加価値の高い仕事にシフトして行ければと期待しています。

●国の最低賃金が全国で28円上がるようです。
働くみんなの時給が上がることはよいこと!でもその働く「場」がなくなっては困ります。

人時生産性を意識しましょう。「労働生産性」を高めましょう。
皆さんの働きが、会社も栄え、自分の価値も引き上げる!その指標ですね。
生きがいと会社持続を叶えるには、高級外食の良さを学ぶことも必要かなと思います。
昨年暮れ、蔦茂の5万円おせちが飛ぶように売れ、そして本年、ひら井弁当で「米屋」が全国一グランプリに輝き、付加価値の重要性を体感しました。
地球資源を押さえて「労働生産性」の高いデリカスイトを目指したいですね。
地球にも、まわりのみんなにも素敵な、SUPER DELICASUITO GROUP (SDG’sに)