社内報(まごころこみゅにけーしょん)より

Founderより

●2016年8月1日号

何を遺せるか

ありがとうございます。
岐阜経済大学で非常勤講師11年。今年からは客員教授として講義。
7月15日で前期最終講義。夏休み〜!の喜びを感じますね(笑)

●名古屋ボストン美術館閉館のニュース。20年前、名古屋商工会議所などが中心となり愛知県・名古屋市等から30億円、財界が100億円以上を負担、独自の作品を持たずに「米国ボストン美術館」美術品を展示する美術館(建物)を金山駅前に開設し、今回閉館に至ったのです。作品は残らない、建物も無用な廃墟。空しいですね。

●同じ20年前に旧本社・デリカスイトビルに市民有志で「日本国際ポスター美術館」(館長代行をしています)を開設しました。現在は岐阜経済大学講堂の一角を借りて資金的に苦しみながら運営しています。OKB大垣共立銀行様はじめ経済界や大垣市の支援とボランテイア仲間の手弁当協力でなんとか継続、20年目を迎えています。

●今年第10回世界のトップ作家の作品招待「国際ポスター招待展」
毎年、全国高校生ポスターコンクール等。今年は、ユネスコ無形文化遺産登録(予定)「大垣まつり」を作家にデザイン協力して頂き、同じくユネスコ登録の「本美濃和紙」にシルクスクリーン印刷し、本物ポスターを世界に発信予定です。
その結果
@美術館建物はないが、世界中から作品招待(無料提供を受けて)ポスターアートを累計1万点収蔵。
A美術館運動の中から、松浦昇 金沢大学教授、加藤由朗 愛知産業大学教授、それに和田京子 学芸員資格取得者も誕生しました。
B寄付金が税額控除される認定団体に指定される手続きも始まっています。運動が、作品として、人材として、公的評価のストックとなりました。「収集・展示・研究・保管」が美術館として必須ですね。

●翻って、デリカスイトも社会に役立ち・・の社是を掲げています。では、ストックとして何を残しているのか残せるのか、ストックの明確化が重要ですね。「食と関わる地域の文化や歴史、伝統食文化、美濃身土不二・食材、地域の健康長寿」を形として遺したいものです。
その為の、組織と仕組み、それに担い手・社員・DSGSが実力をつけて大きく育ちあがること、その上で持続可能な経済基盤を築きたいものです。

因みに実力とは当社の「仕事の定義」にある通りです。「仕事とは社会に役立ち人々に喜ばれる行動を通じて、いかなる時代の推移、いかなる情勢の変化にも対応できる能力を自分自身の真の力として、習得する為のゲームである」

キラリ輝く人生を!