社内報(まごころこみゅにけーしょん)より

Founderより

●2016年6月1日号

逢い見ての 後の心に比べぶば 昔はものを 思はざりけり

権中納言 藤原敦忠。
―恋しい人とついに逢瀬を遂げてみた後の恋しい気持ちに比べたら、昔の想いなど、無いに等しいほどのものだったのだなあ―
転じて、あるものごととの出会いで多くの出来事を体験し学んだ後と比べてみると、それ以前はなんと物事を知らずに考えずにいたのだろう!と理解できますね。

ありがとうございます。
東北震災からまだ5年、今度は九州で震度7の大地震。実は1889年(明治22年)7月28日にも熊本でM6.3の直下型大地震が起きました。その2年後1891年10月28日に大垣隣接の本巣郡西根尾村を震源とするM8.0の大地震が起きた歴史があるのです。
震源地の連動は分かりませんが、熊本地震の2年後にまた同じことがおきないのか、充分に警戒をして、備えを強くしていかねばならないでしょう。

さて、4月18日に(一社)日本惣菜協会総会が開催され、4年間の会長職を退任しました。2012年5月、理事歴が最も浅く、そのくせ高齢、地域の小さな惣菜会社の私が8兆円産業と成長した中食の中核団体のリーダーに指名を受けました。恐る恐るのスタートをしたのが昨日のように思われます。
デリカスイトにとり名誉なこと!と延べ360日ほど勢力を注いだつもりです。非力な会長でしたが、周囲の皆さんのお力添えで、なんとか無事、バトンタッチに至りました。
(理事・教育専門委員長として管理栄養士研修・資格試験制度の改変のお役です)

会長職として、多くの出会いのご縁を賜り、それ以上の多くのことを学ばせていただきました。その間、惣菜の市場規模が15年見込みで9.6兆円と続伸、本年は「10兆円」の大台になるのは間違いなさそうです。
協会運営の目的は、持続的発展できる組織の基盤固めと思い、『世界に広げよう(SOUZAI)』『地域を究めよう』『健康に役立とう』を掲げさせて頂き、それに沿って諸々判断行動をしてまいりました。
結果として、時流に合った中食産業に関わる社会・行政・関係者のご努力とお力添えで立派な協会の基盤ができたように思います。
振り返ってみると、就任の2012年夏(70歳)で1級惣菜管理士を取得から始まりました。(高齢受験のギネスものですね)

   2012年秋には惣菜管理士創設20周年記念式典の開催
   2013年から、「初午いなりイベント」が始まりました
   2014年から、デリカアドバイザー認定制度の開始
   2015年、創立35周年記念と「中食2025」発刊
        外国人技能実習制度の試験実施機関認定。SOUZAIロゴ発表
   2015年7月:惣菜管理士資格取得者2万名超え

最終的に2016年5月の協会の正会員300社、賛助会員・協力会員含め合計500社になりました。

会員の増加(会費収入)、惣菜管理士増加(研修・受験料収入)、外国人試験料収入と財政基盤も強固になりました。
社会的な意義、専門的能力の研修(人の育成)、それに財務基盤確立が、すべての組織の士族的発展の要素なのでしょう。デリカスイトの皆さんにもご協力頂き、無事お勤めを果たすことができました。心から、感謝申し上げます。
さあ、デリカスイトという組織にとっても、健康長寿へのおいしさ提供の役割、それを進める専門職集団に努め、更には財務基盤を固め、キラリ輝く人生に向かいたいものです。
私はできる、何でも出来る。だんだん良くなる、ぐんぐん良くなる!