社内報(まごころこみゅにけーしょん)より

Founderより

●2015年5月1日号

草の戸も住替る代ぞひなの家

ありがとうございます。元禄2年3月27日(1689年5月16日)松尾芭蕉の旅立ちの日。

「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」で始まる『奥の細道』の第一句。
長い旅になるので、粗末な草庵を人に譲ったが「雛の家」という ように芭蕉庵は、女の子のいる家族が移り住んだようだ。
月日は二度と還らぬ旅人であり、行きかう年もまた同じ。世も代も移り変わっていくものだとの思いの句でしょう。

さて、移り変わるのがこの世の中です。特にグローバル社会ではそのスピードが速い。
社会の激変に適合できるように、今までの「草の戸」を出て、世の中を変えて行くときですね。今年はそんな1年と位置付けられるのでしょう。

Jフロント(大丸・松坂屋)や高島屋のデパートはアベノミクス影響の高額商品や外人客免税品販売増で高収益、外国人旅行客はまだまだ増加が続きます。
注視していました吉野家が大幅値上げ効果で高収益に。ニトリやユニクロも値上げ方向で高収益と価格より価値提案が消費者から支持されたようです。

異物混入もありマックの赤字が2期連続。モスバーガーは健康イメージもあり好調です。
イオン減益、セブン&アイは最高利益。金融や銀行で稼ぎ、スーパー事業は消費税や仕入れ高騰で収益が低迷。コンビニのセブン一人勝ち状態でその差が大きく表れたようです。
我がお客様のユニー様も消費税を機に苦戦、ファミマとの統合でコンビニ強化を決断されたようです。先日のユニー会で新戦略を発表され、躍進が期待されるところです。

当社においても、昨年は4月以降、消費税増税と食材高騰で苦しみの年でした。苦しみは“気づくための神からの贈り物”なのでしょう。12月からの構造改革断行で本年は好調に推移しています。更にもう一段の高質化と価格見直しを進めねばなりません。
本年は、おいしいご飯、おいしい出汁巻たまご、おいしいお魚惣菜、そしておいしい煮物のおいしい和食惣菜がお客様に評価いただける「おいしさ高品質元年」です。結果として、収益力を高め、財務力強化して、デリカスイトで働く仲間のキラリ輝きに向かいましょう。
安くはないけど「めちゃおいしいね!安心だね、楽しいね、ピチピチ・シャキシャキ食材だね、出来たてだね」の笑顔をあふれさせよう。
最後になりましたが、昨年の衆議院選挙、県議会選挙、市議会選挙には、西濃・大垣地域の方には大変ご協力をいただきました。国も。特にいきいき地域の実現には選挙を通じて積極的に参加が必要と思います。心より御礼申し上げます。