●14年6月1日号
SOUZAIする。
ありがとうございます。
デリカスイトは、惣菜の会社。じゃあ「惣菜」って何?
決まってるでしょ、ご飯の副食「おかず」
???今や、お弁当も、サンドイッチも、おむすびも、寿司も・・・「惣菜」なの?
会社設立前夜の1970年頃、ヤナゲンさんの大垣店と美濃太田の太田ストア(後に名鉄)で小売を始めました。その時の商品が「佃煮・煮豆」でした。そこそこの売上に終始、新たに「ポテトサラダ」、「煮物」それに天ぷら・フライ・コロッケを加えました。とにかく、数少ないスーパーでも、出来立てのあつあつコロッケなどここだけ!無競争なので、売れ売れ!状態でした。特に、トレーにラップ包装のコロッケは、お客様が手にとられ、あつあつだー!と大好評でした。
その頃、米国流通セミナーに参加しました。アメリカ流のショッピングセンターに目を見張り日本もいずれこうなるのだと諭されました(実際その数年後には実現の歴史が繰り広げられています、今だに)。デリカの売場は、「佃煮・煮物」ではなく、ローストチキンやサンドイッチなどの迫力売場でした。パン食の「副食(おかず)」ではなく、テーブル上での「メインディッシュ」「サイドディッシュ」の概念に感じられました。
「おむすび」や「おすし」それに「弁当」は「主食+副食」料理なのだから、「メインディッシュ」「サイドディッシュ」の揃う店づくり、品揃えをしようと考えました。
その後、おむすび、助六すしから始め、握り寿司やローストチキン、弁当が大きな売上をもたらしました。
私たちは「惣菜=中食」と捉えていますが、定義の再構築が必要だと思っています。
食のシーンをイメージして、どんな食ライフが提案できるのかが惣菜企業のキーなのでしょう。日本惣菜協会が35周年記念事業として「中食2025」を策定し社会に提案の予定をしています。私は、会長として「SOUZAIで世界に広げよう、地域を究めよう、健康に役立とう」と訴えています。
10年後の世界の辞書には:『SOUZAIする』とは『からだに良くて・おいしくて・楽しい雰囲気持ち・新しい情報を伴い、お値打ちな「食べ物&飲み物with食器・装飾」が、どこでも・いつでも・誰とでも・いろんな方法で・ハレの日もケの日も、元気な時も・伏した時も、障害負った時も、あらゆる食生活シーンに、多種多様な「日本アレンジの料理」で、対応すること』の定義を夢見ています。
さあ、具体的にどんな生活シーンに対応しようとおもっているのかな?
それが、お客様から選ばれるキーになるはずです。