社内報(まごころこみゅにけーしょん)より

Founderより

●11年7月1日号

本質を掴もう。

陽暦7月3日(五月一七日・尾花沢) 涼しさを我が宿にしてねまるなり
陽暦7月13日(立石寺)        閑さや 岩にしみ入る 蝉の聲
陽暦7月18日(最上川)        五月雨を 集めて早し 最上川
陽暦7月21日(六月五日・羽黒山)  涼しさやほの三か月の 羽黒山

ありがとうございます。奥の細道の旅で陽暦7月は宮城県を離れ、山形の旅を詠んでいます。暑き夏の中で、涼しさを、閑さや、集めて早し、涼しさや・等と暑さそのものも、風流に昇華させているようです。

3.11以降の「科学技術万能に頼らず、大自然と調和して暮らそう」の原点を見る思いです。

本社内の照明も半減し、ほの涼しげな職場風景となっていますが、これもまた楽しみ!と考え、更に暑さへの節電も喜び強化して行きましょう。3.11前が余りにも、過度なエネルギー消費だったのでしょう。苦しみ・悲しみは「大宇宙からの気づき与え」なのでしょう。そこで気づいたことが、きっと「本質」のはずなのではと思います。

前期も今期予算も、売上金額では過去最高額を記録・挑戦していますが、利益面で厳しい状況です。(水了軒の初期投資やウオフク水産事業が大きな要因ではありますが・・)

岐阜県委託事業(6ケ月)の「産直野菜の軽トラ市場」も9か月間実験し終了しました。鮮魚販売の難しさも体験しました。今年も「龍の瞳」田植えを広めました。農水産業のみなさんとの良き縁が結ばれました。

これらからの、気づきは、食材を作り売ることではなく、良き農水産物を食材として料理という「当社の本質技術」で、お客様に喜んで頂くことに徹することだと思います。

東日本の被災の方々が、マイナスからの復興へ努力されている姿に感動しています。それに比し、私たちは恵まれている。ぜひ、キラリ人生に向けて、お客様に喜ばれ、売上と利益を戴き、希望の大きく広げられる明日を創りたいものです。まわりのご協力をお願いしながら。


岐阜新聞(2011.5.31日付)より