●10年10月1日号
凍結含浸法調理と高齢社会
ありがとうございます。
敬老の日を前に総務省は日本の人口推定値を発表しました。
65歳以上2944万人、23.1%、80歳以上は826万人というものです。
4人に一人が65才以上!この傾向はもっと強まります。
健康な食事の提供を標榜する私どもにとり、大きな課題です。
凍結含浸法という調理技術が話題を集めています。
凍結により出来る細胞の隙間に酵素を働かせ、形はそのままに柔らかく料理する技術です。
摂食障害の高齢者が増加する中で、刻み食や流動食、ミキサー食、ゼリー食の形で提供されていますが、形状がありません。
この凍結含浸法の調理では、姿形はそのままに、指で潰せるほど柔らかくなる調理技術です。病院や介護施設などから広がっていくのでしょう。
これもイノベーションなのでしょう。
スイテックが岐阜県の「iPhoneプロジェクト事業」を受託して1年を経ました。Dream Core Collectiveドリームコアコレクティブ(DCC事業)と呼ばれていますが、セカイカメラやフィンガーピアノというiPhoneアプリケーションの発祥地として、メディアに連日取り上げられ、モバイル端末アプリの先端拠点と注目されるに至りました。IAMASの赤松教授という素晴らしいリーダーと、その環境を活かす政策を進められてきた古田肇岐阜県知事の下、経済産業部江崎部長をはじめとするスタッフの皆さんの熱意で輝きの拠点構築が進みました。
そんな事業の運営のお手伝いを佐竹輝美部長・スイテックメンバーが縁を戴き、全員が目を輝かせ日夜 頑張っています。
そんな中で、高齢者適応のケースが見られます。iPADという画面の大きな端末が高齢者にも使われ始めたのです。本も大きな活字で読めますし、メールやスケジュール管理も容易ということで愛用者がふえているのです。高齢者の情報対応が大きく前進しそうです。
岐阜県の雇用促進事業“元気なまちづくり事業”の助成を受けて10月の下旬を目処に、“築捨亭自噴井戸広場”での地域農産物の産直販売所事業がスタートします。
春日村の朝市の人気野菜・山菜を初め、西濃地域農家から採れたて野菜を集め、おいしさセンター前の(旧本社跡地)自噴水井戸のある広場で販売する事業です。
各地から軽トラックで集められた新鮮野菜は、数台の軽トラック荷台が売場になるのです。売り切れ御免なので、冷蔵ケースもありません。こうして意欲ある農家と連携を深め、行くゆくはデリカスイトの食材の供給先になって戴ければと考えています。
近年、郊外にスーパーマーケットが出てい行ったため、市街地に住む高齢者は“買物難民”となって困られているのが現状です。
その解決のために、週の何日かは、市街地の空き店鋪での販売も計画しています。もちろん美濃味匠など自社店舗の一遇でも販売できればと思います。これも高齢社会への対応のひとつです。
10月1日、多治見駅のOsozai+Cafe美濃味匠がOPENです。
津店など駅内の店は、高齢のお客様にも喜ばれています。
多治見市街地のお客様の支持にも応えたいものです。
更に、本月中旬、吉祥寺駅前に[美食良菜・水都]がオープンします。
食材やカロリー、彩りにこだわった、健康志向の惣菜の専門店です。恐らく世界初と言える新業態でしょう。
もちろん、30歳から40歳の働く女性がメインターゲットでしょうが高齢者からも支持をえられるのではと、挑戦にワクワクしています。
地域に喜ばれるデリカスイトに向かって、イノベーションを!