●09年8月1日号
人間主義、地域・自然尊重、イノベーション追及の企業風土を
ありがとうございます。
7月13日「キリンとサントリーの統合」ニュースが流れました。リーマンショックを機にした世界的不況、国内の人口減少と高齢化による市場の縮小とアジア市場の対応とも伝えられています。このように、大企業はやはりグローバル経済での勝者を目指し、世界戦略を進めています。
身近かにも、250円弁当の台頭や990円ジーンズ、ユニクロの一人勝ち、あるいは第3のビールの伸びとPB化による低価格化など消費者環境が様変わりです。
20世紀は「科学と戦争の世紀」、そして21世紀初頭の10年は“グローバル経済至上の資本主義”が跋扈しました。
この10年の日本は、多国籍企業から選んでもらえる国と地域を目指し「構造改革」を進めた結果、地域や中小企業にとり深刻な疲弊状況となっています。世界を大不況が襲い、今 転換点と言われています。問題はお金至上のビジネスではなくて何のためなのか?が重要なのでしょう。衆議院選挙が8月30日にきまりました。日本の進路を国の方向を考えて投票を。
さて、同じように、デリカスイトの方向をも これを機に確認しておきたいと思います。
企業の基本は、全てのステークホルダーのために役立つことです。それが当社でいう“感謝”の相手です。お客様、取引先様(仕入先・銀行など)そしてまわりのみんな(第一はデリカスイトで働く人、その家族、そして地域のすべて)に対して役立ち、感謝することが最も重要でしょう。働く仲間にとり、仕事が持続的に存在していること、そして健康な生活こそ自分自身で感謝することです。結果としていつもニコニコ、今日もニコニコ、ありがとうございますと感謝している自分づくりなのでしょう。
地域のすべてには地域のお客様はもちろん、デリカスイトで働く本人や家族を取り巻く地域コミュニテイがあってこそと感謝せねばなりませんし、地域の資源や食材・文化もあってこそと感謝することでしょう。
この人間尊重と地域の自然(水・空気・土壌・農水産物)尊重こそが当社の理念であり「ありがとうございます・感謝」です。その上に「健康・健脳」を求めて行きたいものです。
その実現には、「イノベーション」を追求せねばなりません。ヨーゼフ・アロイス・シュンペーター(1883−1950)が、『経済発展の理論』(1912年に刊行)の中で、「経済成長を起動するには企業家による新結合(ニューコンビネーション)5項目が必要」と指摘しました。
・新しい生産物または生産物の新しい品質の創出と実現
・新しい生産方法の導入
・産業の新しい組織の創出
・新しい販売市場の創出
・新しい買いつけ先の開拓
新結合を遂行することをイノベーション(新機軸・革新)であるとし、遂行の担い手が企業家であり、資金を供給するのが銀行家だと定義しました。
「イノベーション」こそ 企業成長を起動する根本でしょう。
より品質を高め、よりおいしい料理を、調達先開拓含めて(広義の)地域食材を開発して、新たな調理方式と変革の組織で、新たな販路や販売方法を追求して、結果として、みんなの幸せに繋がる付加価値を持った 本物料理の お値打ち販売システムを構築しよう。
人間主義、地域・自然尊重、イノベーション追及の企業風土を根付かせたいものです。