日別アーカイブ: 2013年2月10日

円安はどう影響する? (番外編)

ありがとうございます。

就職活動している学生の皆さんは、この時期、経済や社会の動きを注意深く見聞きしている人も多いことでしょう。

で、既にご存知かもしれませんが、今日は番外編として、食品業界と円高や円安(いわゆる外国為替)について、ちょこっと触れてみたいと思います。

自動車や電機メーカーは、円安を歓迎していると新聞に書いてありますが、当社のような食品に関係する業界はどうなんでしょうか。

結論を言うと、日本は食材の多くを輸入に頼っています。ですから、円安になると当然輸入価格が上がり、原材料コストは上がります

例えば、昨年秋の対ドルレートが1ドル76円だった時には、1ドルの食材は76円で買い付けることが出来ました。それがここ最近の急激な円安で1ドル92円になると、同じ食材を92円で買い付けなければならないのです。

そうなると、食材そのものの価格は変動しなくても、買い手にとっては2割くらいの価格上昇と同じ影響を受けることになりますね。

惣菜業界は、景気の変動をどちらかと言うと受けにくいと言われていますが、今のような急激な円安は原材料価格の上昇を招きます。すぐに販売価格を値上げ出来ればいいのですが、「すぐに」とはいかないので、少しの間は厳しい状況が続くと言ってもいいでしょう。

このように、当社はもちろん惣菜業界・食品業界全てがほぼ同じ状況に直面しているわけです。「円高・円安なんて、自動車や電機メーカーにしか関係ない」なんて思ってる人多いと思いますが、食品業界にとっても目を離せないものなんです。

外国為替の細かな仕組みを理解する必要はありませんが、円高・円安になると、食品(惣菜)業界はそれぞれどういう影響を受けやすいか、くらいは、この業界を目指す者の知識として知っているといいですよ。

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