ありがとうございます。
学生さんとお話していると、商品開発という部署は脚光を浴びる花形のように皆さん思われているようです。
当社では、商品開発は、MD企画室と呼んでいます。
確かに「商品開発」って言うと聞こえもいいし、また当社のような食品業界を志望される学生さんは、食物や栄養を学んだ人もいる、だからそういう専門知識を活かしたい、ということも要因としてあると思います。
で、商品開発は実際にはどういう仕事なのか・・・。
今日は、学生の皆さんにわかりやすいように、以下にかいつまんで説明します。
番号は必ずしも仕事の順番を表すものではありません。個々のケースによって、また会社によって異なります。
1.メニューの開発・決定
栄養成分やおいしさの条件を満たすために、試作や試食を繰り返して商品化に結び付けます。最も基本となる仕事です。大部分の学生の皆さんは、商品開発と言うと、おそらくこの仕事をイメージしていると思います。
2.商品コンセプト・ネーミングの決定
あまりなじみがないかもしれませんが、商品の良さをお客様にどのようにアピールするか、コンセプトをまとめるのも重要な仕事です。市場の動向やニーズを把握しなくてはなりませんから、お店やお客様の声にも積極的に耳を傾けなければなりません。
3.材料調達の手配
安心安全な原材料を安定的に仕入れるために、業者を選びます。場合によっては新たに業者を探します。納品条件や価格交渉なども行います。
4.原価算出と売価の決定
いくらで売るか原価計算をして決めます。原材料費や人件費、その他いろいろな経費を差し引いて利益が出るように売価を設定するのです。
5.販促(POP)の決定
開発した商品が売れるように、商品イメージやコンセプトにマッチしたPOPを企画しなくてはなりません。ただ、この仕事はデザイン専門部隊が別途いるのが普通です。
まだまだ、品質管理や他にもいろいろあるのですが、主なものだけで上の5つがあります。
ひとつの商品を世に送り出すためには、結構広範囲にやることがいっぱいあるわけですね。
これらを全てひっくるめて、商品開発の仕事ということになるわけですが、果たして皆さんはどう感じましたか?華やか?それとも・・・。